升田学 ハリガネ画個展「ヒトスジ2」

升田学　ハリガネ画個展「ヒトスジ2」
9月16日（日）〜24日（祝）15：00〜20：00　日・祝13：00〜20：00
初日16：00より、オープニングパーティを行います。

妖艶な女性のフォルムを、一筆描きのハリガネで操り、四角い鉄枠に収めたハリガネ画。
線でありながら面にも見え、また背面の壁に映り込む影との二重奏で、ゆらぎや動きをも視覚に与えます。1本の細い線でしかないハリガネが、生命力とエロティズムに溢れた女体へと変容した造形美をぜひ、ご覧ください。
1800mm×450mmの鉄枠でできた大作品、シリーズ作品など、約20点を展示するほか、小作品は、会期中にギャラリーにて作品を制作していきます。

ハリガネ画とは
一本の何の変哲もないハリガネを使って身体から感じる「美」を写す試みです。

人の身体から感じる美しいラインや動作はどの様に生まれるのか・・・。
人の身体をスケッチし、骨格、肉付き、重心を探り、身体美を追求する中、そのラインを最低限の線、
すなわち一筆で表現し、人に伝わる作品として生まれたのがハリガネ画です。
人の顔や身体からくる表情をたった一本の線で写し出す作業は、面を持たないハリガネ画では、デッサン力はもちろん、最低限の線で構成させるための描写力、重力を考えた支点を構成する能力が必要です。
ハリガネ画は展示する場所の背景を取り込み、影を落とし、人々の生活の中に入っていきます。

■升田学Profile■

1973年生まれ。1995年大阪市内の広告デザイン事務所に入社。
1997年に同社を退社後、劇団「維新派」に入団。入団後もデザイナーとしても活動を続け、2002年アートーンデザイン室を開設。
2006年ハリガネ画による個展「ヒトスジノヒト」を大阪・東京にて開催。
また、1997年以後、維新派の作品全てに出演。維新派の美術班としてセットデザインの一端を担い、2001年に劇団ロヲ=タァル=ヴォガの美術監督を務める。
2004年「キートン」では主演・キートン役を好演。「笑わん殿下」の再来と評される。
2005年〜2006年に架けて「ナツノトビラ」（メキシコ・ブラジル・日本）公演。
2007年６月新作「ノスタルジア」（日本）で公演を終えたばかり。

維新派
1970年から活動を開始している、芸術創造グループです。